過去ログ - アンリ士郎「汝の欲す所を安価にて為せ!(キリッ」一同「へー」
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619:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/10(土) 20:58:11.89 ID:yheQES6i0
大河「はあはあ!で、出口が見えたっす!」たたたっ

大河「……う、ええい!!」がたーん!

大河「はあはあ」
以下略



620:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/10(土) 20:58:36.16 ID:060Sxqgyo
ksk


621:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/10(土) 20:59:00.24 ID:lVb/s9ED0
落とし穴が


622:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/10(土) 21:10:38.97 ID:yheQES6i0
大河「はあはあ!誰か、たすけっ……す!」たたたっ

大河「……う、うわあ!!」がたーん!


以下略



623:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/10(土) 21:12:49.76 ID:yheQES6i0
 吐く息が白く、かじかみそうな寒風が吹きすさむ。
 口元に指先をもってきて、息をかけると、白さは霧のようにあたりに散った。

 私はサクラを思った。

以下略



624:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/10(土) 21:19:17.82 ID:yheQES6i0
 右側の木立のなかでバサリと音がする。雪ぼこりがたっていた。
 杉の枝に積もった雪が落ちたのだ。舞子は耳を澄ます。どこからか読経の声がしてくる。
 一人の声ではない。四、五人が唱和している声だ。
 雪で覆われたゆるやかな石段。
 石段の両側に広がる杉木立のところどころに僧房があり、それぞれが独立した修行の場となっている。
以下略



625:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/10(土) 21:22:44.10 ID:yheQES6i0
 私は椿堂に向かう。ひと所に立っているのが苦しかった。
 自分がつけたブーツの足跡のそばに、逆向きの跡を延ばしていく。
 銅板葺きの屋根が十センチほどの雪で包まれていた。まだつららも残っている。
 堂の左手にある椿は屋根の高さまで達して、無数の花をつけていた。葉上の雪と赤い花が色を競いあっている。

以下略



626:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/10(土) 21:26:34.46 ID:yheQES6i0
 ライダーは不動明王の左右に位置する童子の木像にも眼を移す。
 いずれも一メートルほどの高さで、初めの頃は朱や金で色付けされていたのだろうが、今では褪色して鉄錆色になっている。
 左側の童子は、やんちゃな餓鬼大将といった感じだ。
 捻れた棒を地面に斜めに突き立て、両手を重ね、その上に顎をのせてじっと前方を睨む。
 遠くからやって来る人間共を眺めながら、さてどんな意地悪をしてやるかなと思案しているような顔だ。
以下略



627:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/10(土) 21:31:33.43 ID:yheQES6i0
 しばらくたつと、買物や料理もできるようになった。
 しかし、セラフの繁華街の人混みのなかで、私服姿のサクラを見かけたような錯覚にとらわれた。
 知らぬ間に、サクラの好物だった江戸前屋のたい焼を買ったりした。
 そんなときには買物を続ける気も失せ、そそくさと部屋に帰る。
 悲しみは、赤く焼けた炭火のようにいつまでも残っていった。
以下略



628:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/10(土) 21:34:37.61 ID:yheQES6i0
「はい。不動明王もいいですが、こちらの童子も好きです」


 私は微笑しながら答える。僧衣の男性と口をきいたのは、冬木の寺の者以来だ。

以下略



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