過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2012/02/18(土) 04:31:52.35 ID:pWDs8SQR0
「――――――何を探しているのですか?」
ふと、鈴を鳴らしたような、澄んだ綺麗な声が聞こえた。
「――――――あ、もしかして私たちですか? もしそうだったなら、そんなに探さなくても結構ですよ」
なぜなら、
「――――――あなたのすぐ後ろにいますから」
後ろにいたからだ。
兵は振り返る。
その瞬間、七実は兵の首を左の腕で押さえ、左側の壁に叩きつけて押し付けた。
「……んガハッア!!」
男は口から血を吐き出し、七実の袖を汚す。
七実はそんなこと気にしないようで、ただ淡々と貫手で胴を貫こうとした。
と、彼女は思い出したように、
「あ、いけない。ここはどこだか吐き出させるのを忘れていたわ。いけないいけない」
慌てて兵の頭の高さを自分の顔の位置と同じにした。
「と、言うわけであなたを少々拷問したいと思います。黙って死ぬか喋って死ぬか、どちらかを選んでくださいね」
「…………ッ!!」
兵は怯え、目は涙で濡れていた。許してください。ごめんなさい、許してください。ごめんなさい。ごめんなさい………と、必死になって目で訴えている。
そんなもの、声を上げて話せばいいのだろうと布束は思ったが、なるほど、口をパクパクとしているからに喉がイカレてしまったか。
それを七実も気づいていた。
「あら、喉が潰れてしまっているのですか。だったらしょうがないですね、あなたに生きている価値はありません。お詫びに、楽に殺してあげましょう」
「……………………ッッ!!」
七実は左手を首から首根っこの布の部分を掴み、右手の貫手で兵の左の胸を突き刺した。
「―――虚刀流『蒲公英』」
兵は、ビクビクッ!と痙攣を起こした後、動かなくなった。
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