過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/02/18(土) 04:33:42.10 ID:pWDs8SQR0


「………さて、布束さん」


七実は、兵から右手を抜き血で紅くなった手を斜め下に軽く振って布束へ歩み寄った。時代劇が人を斬った後、刀の血を払う時を連想させた動きだった。それと同じように、床に血が払われる。


「何かしら」

「次、いきましょうか」

「そうね、今度こそここがどこだがわかるといいわね。その前に服が欲しいわ。私の服は囚人服だし、あなたの服はいささか目立つし血で汚れているもの」


布束はそう言って、近くにあった部屋を開けた。誰もいない部屋だったが、何着が服があった。

その一着に、奇跡的にも長点上機学園の制服があった。


「………………。」


他にも、『常盤台中学』『霧ヶ丘女学院』『繚乱家政女学校』………等々。数々の(女子用のみの)制服がハンガーに無数に掛けられていた。

ここはいったい何なのだろう。捕まえた女学生たちの制服を保管しているのだろうか。

布束はそう一瞬考えを巡らせるが、答えはそうではなかった。

部屋の隅に大量の布と大きなミシンがドスンと置いてあった。そしてミシンには制作途中の制服が一着、いつになっても帰ってこぬ作り手を待っていた。


「…………I see, 逆ね」


ここは監獄から出ていく人たちに着させる制服を作る場所か。

しかし、なぜこんなものがある?

と、布束は考えていると、七実が部屋に入ってきた。


「あら、ここはなんてお部屋なのですか? あらあら、変わっている服ですね……。でも可愛い」

「一般的な女子の制服よ?」


そう布束は来ている白い囚人服を脱ぎ、制服を着始めた。

因みに囚人服の下は裸だ。素肌の直に着ると違和感がある。




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