過去ログ - おっさんがハッピーシンセサイザーを踊るまでに至る長い経緯(勝手な妄想)
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82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2012/04/07(土) 21:15:58.92 ID:+70U/rKo0
「もう家の荷物は全て運び終えたので、大丈夫です。後は、その、恭子の事は俺に任せてください」

俺がそう言うと、フンと踵を返し、アンタが全部持っていったから私がここに来た意味がないよ、と不貞腐れながら家に戻っていった。

そういう事か、あの極限状態の中で恭子の大好きだったダンスは唯一の心の支えだったのだろう。

それを否定された、許されなかった。

近所の迷惑だと、打たれた事が恐らくトラウマになり、自分の中で仕舞い込んでしまった。

また、踊りを始めれば俺にも迷惑が掛かる、いや、追い出されると思っているのかもしれない。

俺は何か出来るのか?いや、なんとかしなければいけない。

「すまない、君たち。俺は知らなかった。でも、きっと何とかするから、ひと月待ってくれ」

俺は彼女たちにそう言って、恭子の今の携帯番号を教える。

「ひと月後恭子に電話してやってくれ、きっとその頃には恭子も喜べるようになっているから」

彼女たちは浮かない顔のままだったが、絶対電話しますから、と渋々帰って言った。

大丈夫、きっとなんとかなる。

俺がなんとかするから。



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