過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」
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14:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:16:44.11 ID:WO2eriwB0
攻撃による損傷はカケラも見られない。

それにも増して異様なのは、その巨大なアメーバが七色の、
虹の色をしていることだった。

頭と思われる部分から尻尾の部分まで、
綺麗に水晶のように透き通りながらぬめった体躯を震わせている。

逃げろ。
そう叫ぶ暇もなかった。

死星獣の背中に当たる部分から、
アメーバ状の体が一部分だけ槍のように伸びて鋼鉄の戦闘機を易々と貫通する。

しかし突き刺されたそれは爆散するでもなく、数秒後
……まるで超高熱に晒されたかのようにどろりととけた。

そして垂れ下がる端から細かい、砂色の灰となって空中に散っていく。


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