過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」
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38:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:51:59.79 ID:WO2eriwB0
「あの子の名前、何と言いましたか?」
聞かれたことに、意外そうに青年は視線を彼女に向けた。
「型番ですか?」
「いえ、少々気になったもので……」
「雪、です」
区切るように言ってから、彼は大きく息を吸い込んで、吐いた。
「変ですか? バーリェに名前つけるなんて。
俺、こいつらは型番では呼ばないことにしてるんスよ」
自嘲気味に笑って、絆は小さく付け加えた。
「それくらいしか、してやれないんで」
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