過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」
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39:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:53:02.53 ID:WO2eriwB0
「変だとは思いませんよ。
あなたみたいにバーリェに対して一生懸命なトレーナーさんは久しぶりに見るもので」
軽く微笑して、看護婦は眠っている少女の方を向いた。
「あの子、手術中に麻酔が効いているはずなのに『絆、絆……』って。
あなたの名前でしょう? よほど、トレーナーさんのことが好きなんだなって思ったんです」
カルテのサインを指されて、彼は肩をすくめて見せた。
「ただの深層意識への刷り込みです。こいつらは工場出るときに、
トレーナーへの好意感情を脳の奥にインプラントされるんですよ。
全く……クローンに人権はないって言っても……」
そこで言葉をとめて、絆は少女のベッドへと近づいた。
看護婦は僅かに表情を落としたが、少しして彼の背中に声をかけた。
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