過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」
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43:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:58:48.13 ID:WO2eriwB0
きょとんとしながら問いかけられて、絆の心がズキンと痛んだ。

まるで誰かに握り締められているかのように、声が詰まる。

毎回のことだ。

どう声をかけたらいいのかが分からずに、ごまかしのために手を上げて彼女の髪を撫でる。

不安げだった瞳の色が、それで安心したのかとろんとしてきた。

「……一応、な。とりあえず何処も具合悪くないんならいいんだ」

慌てて立ち上がろうとして、
膝の上に乗せていた小型のクーラーボックスが床に軽い音を立てて落ちた。

それを耳ざとく聞き置いて、雪が嬉しそうに笑う。


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