過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」
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9:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:10:23.03 ID:WO2eriwB0
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絆(キズナ)は、大きく息を吸ってビルの下を見つめた。
何処までも広がるビル、ビル、ビル。
その中でもひときわ高い高層建築の屋上に彼は立っていた。
灰臭い風が喉と鼻腔を不快にくすぐる。
奴らだ。
あの腐敗と狂気の入り混じった無機的な臭い。
『死星獣、コードD8……市街地区を灰化させながらなおも進行中!』
『当該誘導地点まであと予測演算二分三十秒。エフェッサー、準備はいいか?』
黒の上下で固めたスーツの胸ポケットに下げた小型無線機から、
複数の通信が入り混じって流れてくる。
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