49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/02/29(水) 00:36:18.29 ID:cHgyfVAf0
「ねぇ、お姉様」
「何?」
「お姉様、今、幸せ?」
ぱちくりと目を開いた美琴に、打ち止めは真剣な目を向けた。
美琴は数秒かかって――ようやく、口を開く。
「そうね――」
幸せか、否か。
そんなもの、決まっている。
「たまたま不良に囲まれているところを助けてあげたら、毛布の下は全裸で、それが私の妹の一人で、そしたらなんだかついてくるわ、わがままはいっぱいいわれるわ――」
どんどん眉が下がっていく打ち止めを視界の端にいれながら、美琴は言い切った。
「――こんな、幸せなことはないわ」
わがままを言われるのが嬉しい。
頼ってくれるのが嬉しい。
どうしようもなく嬉しくて。
それってつまり――自分を、姉だと認めてくれているからこその言動で。
だから。
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