過去ログ - スティーブ「…『妹と恋しよっ♪』? ……R18!?」
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◆lc8fM/f/jN38
[saga]
2012/11/27(火) 00:22:10.16 ID:KInp1XN60
耳に当てた携帯からは、まだコールが鳴り響いている。
15回目にして、ようやくあの忌々しい声が聞こえた。
あやせ「はい」
スティーブ「久しぶりだな。キャプテン・アメリカだ」
あやせ『何か御用ですか?』
スティーブ「桐乃ちゃんのことで話がある」
あやせ『……それ、桐乃に頼まれたんですか?』
スティーブ「桐乃ちゃんがそういう娘だと思っているのか?」
あやせ『いえ』
桐乃ちゃんがどういう性格をしているかは、こいつだって百も承知のはずだ。
まさかここまでひどい女だったとは思っても見なかった。
あやせ『仲直りしろという話なら、お断りします』
スティーブ「僕個人としては、願ったりかなったりだ。お前みたいなロクでも無い女が親友だと、桐乃ちゃんにどんな不幸が降りかかるか分かった物じゃないからな」
そういう態度がどれだけ桐乃ちゃんを傷つけたと思っているんだ! この異常者は!
スティーブ「その様子だと、コミケの一件でまだ仲直りできていないようだな。安心したよ」
あやせ『……よくもそこまでずけずけと。自分であんなのに桐乃を引きずり込んでおいて!』
スティーブ「どういう意味だ?」
あやせ『信じられない……どうしてそんな……。桐乃はそういう娘じゃなかったのに! スティーブさんだって知っているでしょう?』
あやせ『すごい娘なんですよ、あの娘は! みんなに尊敬されて、わたしにだって……』
スティーブ「いきなり何を言っている!? 脈路がないぞ! 人の話を聞け!」
あやせ『……聞いて何になるっていうんですか!? 親友だったんです……』
あやせ『私と桐乃は親友だったんですよ、スティーブさん。ですから……仲直りをしたいと思うのは、またいつもどおりの自分たちに戻りたいと思うのは、当たり前のことだと思いませんか?』
酷いヒスを起こしたと思ったら今度は泣きそうな声だ。
凄まじい情緒不安定だな。
あやせ『わたし、学校で久しぶりに会った時に改めて聞いたんです、桐乃に。そしたら、桐乃は自分の趣味のことを話してくれました』
あやせ『その時、わたしは言ったんです。「もう、ああいうの、やめよ?」って』
あやせ『「あなたと仲直りしたいから、嫌いになりたくないから、全部捨てて、忘れよ?」って……』
あやせ『夏休み中、わたしもずっと悩んでて……自分の気持ちに折り合いがつけられなくて……でも、やっぱり桐乃のことが大好きだったから……』
あやせ『これからも大好きでいたいって、思ったから……自分から歩み寄ったんです』
電話越しの声から感じ取れる新垣あやせの雰囲気は、 あの日以前の、親友思いの優しい女の子に戻っていた。
いけ好かないと思った一方で、とてもいい子だと思った僕の感性は正しかった。
だが、この後の一言で空気を悪化させてきた。
あやせ『…………そうしたら桐乃、何て言ったと思います?』
簡単に予想できる。
バッサリと言い切ったんだろう。
あやせ『「絶対イヤ」って言ったんですよ! っ……信じられない……わたしがあんなに頼んだのに……!』
あやせ『仲直りしようって、お願いしたのに……っ! 「絶対イヤ」って……ひどい……』
うわー、物凄く面倒くさい女だ。
心がここまで病気まみれだと殺意すら感じる。
スティーブ「それは趣味を捨てるのが嫌なだけだと思うが」
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