過去ログ - スティーブ「…『妹と恋しよっ♪』? ……R18!?」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/03/20(火) 06:23:41.81 ID:H3RHPCIM0
元祖癒し空間 プリティ・ガーデン。
何故だろう? 店内はいかにもフランスのカフェ(※)、といった感じなんだけど…。
そうだ、店員さんたちの服装が普通の喫茶店とは全然違うんだ。

※:第二次大戦中のキャップはヒドラ相手にヨーロッパ各地を転戦しており、1ヶ月丸々戦場になったヨーロッパ諸国で寝食を過ごしたこともある。
  バッキーがMIAに前に、キャップはドイツ軍から解放されたフランスはパリに駐留したことがあり、その間は昼食を殆どグラン・カフェ等のカフェで済ませていた。

店員「おかえりなさいませ、大旦那様、御坊………ちゃ……ま」

店員さんが僕の格好を見てあっと言う間にぎこちなくなる。
この格好だから仕方はないんだけど…。
それにしても、ここはどういう店なのかな?

スタンリー「メイド喫茶です。このように、女性従業員がメイドに扮して接客してくれるのです」

スタンリー「飲食業界に『コスプレ系』という新ジャンルが生まれるきっかけとなった経営スタイルですよ」

僕が物珍しそうにしていたせいか、スタンリーさんは簡潔に説明してくれた。
・・・スタンリーさんが『大旦那様』なのは分かるが、どうして僕は『御坊ちゃま』なんだ?
いくらスタンリーさんよりかなり年下に見えるからって、『御坊ちゃま』はないと思うんだ。
『若旦那様』か『ご主人様』が普通じゃないのか?
それに、僕はスタンリーさんより年上(※)だ。

※:スタンリーは1922年生まれ。
  現在87歳で、もうすぐ米寿を迎える。
  キャップは彼より5歳ほど年上。

打ち合わせが開始して既に15分以上経過している。
何故確認できたかって?
スタンリーさんが何気なしの僕の後ろに視線を移していたのが気になり、僕も体を捻ってスタンリーさんの視線の先にある時計を見たからだ。
そういえば、お冷を貰った記憶も、メニューが決まったかどうか確認された記憶もない。
と、そこに店員さんが慌ててお冷を持ってきてくれた。

店員「申し訳ありません! 近寄りがたい雰囲気でしたので…」

どうやらどのタイミングで持ってくれば良いか分からず、考えあぐねている内に15分間放置してしまったようだ。

スタンリー「次に来る時に備えて、今後は注意したまえ。では、何か頼みましょうか、キャップ」

キャプテン・アメリカ「そうしましょう。……」

この店は何か変だと思っていた。
しかし、それは間違いだった。
内装だけがまともで、残りが凄く変だったんだ。
そう言い切れる、メニュー表に書かれたメニュー名を見た以上。

らんちっ
バットマンもびっくりのメイドさん特製イカスミソース・オムライス
グリーンランタン・コーズにお勧めしたい、いもうとテイストのグリーンカレー
モスマンの酔いも吹き飛ぶツンデレ委員長プレゼンツ・BBQピラフ
どりんくっ
ロールシャッハも手を出しそうになる黒豆ミルクセーキ
クエスチョンを意識した果汁100%な黄桃ジュース
スーパーマンに飲んで欲しくなるような甘々アップルティー

シュミットの人格よりはマシだが…………いろいろイカレている。

スタンリー「私はBBQピラフと黄桃ジュースで」

キャプテン・アメリカ「僕はオムライスとアップルティー」

店員「かしこまりました。では、呼び方のオーダーに入らせていただきます」

キャプテン・アメリカ「呼び方?」

店員「はい。わたくしどもが、大旦那様とお坊ちゃまのことをどう呼ぶか、お決めください」

店員「ちなみにメニューは『ご主人様』『旦那様』『お兄ちゃん』『お兄様』など、各種取り揃えております」

キャプテン・アメリカ「……そちらにお任せします」




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