過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」 part2
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107:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2012/03/27(火) 03:07:30.93 ID:Y0rItiJNo

「はぁん!」

見つめあいながらそういうことをされると、快感が倍くらいになってしまう。
上条に、もうこういうときの自分の感じ方は把握されてしまったみたいで、
こちらを覗き込む目に、完全に見透かされているような気がしてしまうのだ。

「胸も良いけど、とりあえずプリン完食しないとな」

上条がまた、プリンを口に入れた。今度はすぐさまキス渡しされた。

「ん」
「少し潰したら、ちょっとだけ食べてまた返してくれ」

言われたとおりに吹寄は舌でプリンを潰し、上条に返す。
残ったプリンをまとめて、こくんと飲み込む。
それを見届けた上条が、すぐさまプリンを返してきた。
そうやって少しずつ食べながら、プリンの口渡しを繰り返す。
初めのうちは冷たかったプリンが、段々とぬるくなって、とろけていく。
上条の唾液と自分の唾液をどろどろに混ぜ合わせながら。
気がついたら、体の力が抜けて、上条に寄りかかっていた。
キスのたびに顔を近づけるのをやめて、ずっとキスしっぱなしになり、プリンと唾液だけが移動するようになった。
全部、上条のせいだ。キスだけでもぼうっとしてしまうのに、服の上からやわやわと胸を揉まれると、もっと何も考えられなくなる。

「これで最後だな。口、開けてくれ」
「うん」

成すがままに、吹寄はそれを受け入れた。
上条が机に置いたプリンのカップには、カラメルがそのまま残されていた。
勿体無いし、食べないわけはないと思うけれど。一体、どうやって食べる気なのだろう。

「潰さないで、口の中で温めて」
「ん」
「抱きしめたいから、こっち来てくれ」

プリンを口に溜めたまま、吹寄は上条に抱かれに行く。
壁にもたれかかって座った上条に、お姫様抱っこをされるような姿勢になった。

「可愛いよ、制理」
「……」

上を向いたその姿勢では、何も喋ることが出来ない。
視線を逸らすくらいしか意思表示できなかった。
もちろん、嫌って意味じゃない。素直に嬉しく思ってしまう自分が、恥ずかしいのだった。



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