過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」 part2
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nubewo
◆sQkYhVdKvM
[saga sage]
2012/06/14(木) 23:22:44.56 ID:9d5KJ+dqo
自分で選んだ体位だけれど、吹寄は戸惑いを隠せなかった。
だって、しっかりと突き出したお尻を、こんなにも上条に撫で回されるなんて考えていなかった。
それに、自分が主体的にしてあげたことよりも、単に突き出たお尻のほうが喜ばれるのは、なんだか嬉しくない。
「撫でてあげたりとかって、あんまり気持ちよくないのかな……?」
「え? んー……」
「ごめん。当麻にどうしたら喜んでもらえるか、あたし全然分かってない」
「せ、制理。別にそんなの気にしなくても」
「うん……」
でも、なんだかそれは申し訳ないのだ。
こんなにも上条は自分を安心させてくれる、幸せにしてくれる。そして気持ちよくしてくれる。
それに対して、同じような嬉しさを返してあげたいと、吹寄は思うのだった。
吹寄が思う以上に、吹寄が乱れるのを見つめるのが上条にとって満足感をもたらすものだということを、吹寄は分からなかった。
そして女性が感じるほどの快感を男性は覚えることが難しいということも、実感としては分かり難かった。
「何か、あたしにしてあげられること、ないかな……?」
そう尋ねるのが下策と分かっていながら、吹寄は聞かずにはいられなかった。
悔しそうな顔の吹寄を見上げて、上条も申し訳なくなった。喜んであげられないというのも、彼氏として悪い気がする。
「じゃあさ」
「え?」
「大好き、って言ってからキスしてくれよ」
なんだかんだでそういうのが一番嬉しい気がした故の提案だった。
それに、たぶん吹寄は恥ずかしがるだろうから、それを眺めるのは楽しそうだと思ったのも理由だった。
案の定、少し困った顔で、吹寄がこちらを見た。
「キ、キスでいいの?」
「ああ。だけど、適当なのじゃなくて、こう、気持ちたっぷりのっけて」
「……」
「それは嫌か?」
「そんなことない!」
「じゃあ、してくれよ」
「うん」
キスなんて、安い願いだと思う。吹寄としては、躊躇うことなくしてあげたいと思ってはいた。
ただちょっと、恥ずかしいだけだ。もう上半身には布一つ纏っていなくて、しかも下半身は、横たわった上条に馬乗りになっている。
そんな体勢から、自分でかがんで、上条に口付けに行くのが、たまらなくドキドキするだけだ。
恥ずかしいけれど、少なくとも嫌だなんて欠片ほどにも感じていない。
「と、当麻」
「ん」
「大好き……」
上条の頬に手を添える。もう片方の手で体を支えながら、少しずつ体を倒していく。
いくらか倒したところで、かがんだことで大きさが一回り豊かに見えるバストが上条の胸板に触れ、やわやわとその形を潰した。
そしてそのまま顔を上条の顔に近づける。唇と唇の距離は、もう10センチくらいだった。
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