過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」 part2
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201:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2012/07/20(金) 02:06:58.80 ID:TsAdGg1Eo

「はんっ……あ、っ!」

思わず、吹寄は息を呑んだ。上条が太ももの内側を撫ぜたからだった。
場所で言えば、それははじめての経験じゃなかった。
しかもまだ、パジャマの上からだ。だから警戒するほどのことじゃないのに。

「とう、ま」

上条の手つきが、いつもとほんの少しだけ違っていた。
違いなんて、分かるようで分からない。もしかしたら吹寄自身の勘違いなのかもしれない。
だけどそう自分を納得させることが出来なかった。
これから、もっとすごいことをされるのだと、そう予感させるような力強いストロークだった。

「制理」
「……うん」

名前だけを呼んで、上条がキスをした。
絡み合った目線の外で、上条の指が、吹寄のおなかの辺りに這い寄っていた。

「とりあえずパジャマ、脱がせるから」
「うん。……ん」

もう一度キスされた。その間にも、上条の指は吹寄のおへその下、パジャマの淵の辺りへ潜り込もうとする。

「ん!」
「ごめん」

故意だろうか、上条が指を入れたのは、下着とパジャマの間じゃなくて、素肌と下着の間だった。
その二つは大違いだ。パジャマなら脱いでもまだ下着が残るけれど、下着ごと脱がされたら、吹寄は本当に裸になってしまう。
遠くないうちに上条はそうする気だろうけれど、まだ、不安だった。
上条の指に、力が込められる。
ずるずるとパジャマが脱げて行く感触が、素肌を伝った。

「制理。腰、上げてくれ」
「……」

どうしよう。
吹寄の頭の中は、上条に従順でありたい気持ちと、不安からそれに抗いたくなる気持ちの、二つだけになっていた。
上条に、下着を見られたことくらいはある。だけど今からはそんなレベルじゃない。
下着を、見せるのだ。隠すものが何もない状態で。さらに言えば、きっと、普通じゃない状態になっている。
もうさんざん、上条に胸を弄ばれた後なのだ。自分の下着がどうなってるかなんて、確かめなくても分かる。
それを、よりによって上条に確認されるなんて。

「っ……!」

吹寄は、のろのろと腰を上げた。
まるでごほうびをくれるように、上条がキスをしてくれる。
だけど長くは続かなかった。上条が、パジャマを足から引き抜くために、体を動かしたせいだった。

「脱げた」
「馬鹿、言わないでよ……」

上条は、むわりと、脱がせたパジャマの下から吹寄の帯びていた熱が立ちこめたのを感じた。
汗で湿ったその熱気は、吹寄の匂いを濃く纏っていた。
その色香の出所がどこかなんて、今更問うまでもない。
脱げたパジャマを無造作にベッドの横に落として、上条は夜明かりにさらされた吹寄の肢体を、目で犯す。



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