過去ログ - とある未来の通行止め その3
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178:ブラジャーの人[saga]
2012/04/01(日) 23:44:38.91 ID:QqAzeI6M0

「俺の知ってる天使とは、やはり大違いだ……」

煌めく星空の下。常春の国は、夜風も体に気持ちいい。サラサラ流れる髪をそのままに、一方通行が呟く。

血のつながりが無くとも、過ごした歳月が長くなくとも、誰かと誰かは『家族』になれることを、一方通行は知っていた。


肩までの白髪と、腰までの金髪の他二人も、気持ちよさそうに夜風を身に受ける。

「一方通行さんの口ぶりは、自分は天使じゃない、というようだね?」

天使が人間に化ける事例を体験しているパタリロだから、一方通行の先程の姿は、彼がミカエルのような存在だと思わせるに充分だった。

「俺を正確に間違いなく説明することは、俺にも出来ない。だが、一応は自分を人間だと括って生きている。……バケモノだったとしてもな」
「私も、自らを天の父上に仕える天使長・ミカエルと定義して存在している。今はフィガロと二足のわらじだけど。それでいいんじゃないかな」
「なるほど。一方通行さんが過去に会ったという天使は、『そういう天使』だったと?」
「ふむ…。その結論でいこうか。僕もすべての答を持っているわけじゃないし」

「それよりも」と、ちょっと口調を厳しくして、パタリロの向こうに座る一方通行を睨むフィガロ。



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