221:ブラジャーの人[saga]
2012/04/08(日) 23:28:12.76 ID:FBwAHyRF0
「ふ、妻帯者に手は出さんよ。超能力を持った少年……、失礼、見た目より上だったな。私は現実主義者なのだが、あの学園都市出身ともなれば興味も湧こうというものさ」
相方の男が妊娠出産し、そして自分は父親を務めながら『現実主義者』もないだろうに。一方通行はフィガロの正体を知ってしまったので、かなりの神秘を身近に置く彼を可笑しく思う。
「……フィガロの出自と比べりゃ、超能力なンざ不思議でもねェよ。科学的に開発されたモノなンだからな」
「ふむ、そこだ」
「何が」
「学園都市の人間である君達が、フィガロがマライヒから産まれたことを……信じてくれたのかは分からないが、否定しなかったそうだね」
「あァそのことか。……俺も打ち止めも、『信じている』」
暗く視界は悪いけど、バンコランが目を大きく開いて眉を跳ねあげるのが分かった。
「『知っている』……と言った方が正確か。世界には科学で測れない現象があることをな」
「………」
半分を残し、葉巻を携帯灰皿に押し付けるバンコラン。
「特に何をしてもらったわけではないが、ありがとうと言っておこうかな」
「何もしてねェンだから、言われる筋合いはない」
「はははは、奥さんとかなりタイプが違うのだな、君は。二人とも親になるというのに、動じない所は似ているか……」
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