過去ログ - とある未来の通行止め その3
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312:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 21:48:06.43 ID:jYGOY3OA0

可哀そうになるほどに、マライヒは羨ましがった。指を咥えて上目づかい。

(うぅっ、カワイイ……!って、ミサカはミサカは負けそう……!?)

以下略



313:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 21:49:34.43 ID:jYGOY3OA0

気持ちよさそうに眠る一方通行。打ち止めは朝食を食べた後、ずっと彼のそばで過ごしていた。
指輪と一方通行を交互に眺め、動悸を落ちつけようと務める。

(億って……。あなた、億って……)
以下略



314:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 21:51:00.27 ID:jYGOY3OA0

「失礼しまーす……あ、もう荷造り終わってるんだ、ってミサカはミサカはお別れに直面して寂しくなってみる」

鞄が数個まとめて床に置いてあり、部屋の中はすっきり片付いていた。いつでも旅立てる様子だ。

以下略



315:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 21:52:54.11 ID:jYGOY3OA0

あっという間に賑やかなお喋りに花が咲く。打ち止めの視界の端で、バンコランが腕時計を気にしているのが見えた。
はっとして壁に掛かった時計を見ると、そろそろ空港に出発する時間だ。

「もうこんな時間かぁ……。ミサカはあの人が起きてないか見てくるね、ってミサカはミサカは一時撤退してみたり」
以下略



316:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 21:54:08.22 ID:jYGOY3OA0

タマネギ隊員が運転する車が、宮殿の出入り口につけられた。
荷物を積み込むバンコランとマライヒ。フィガロはその隙に、傍らに立つ一方通行と打ち止めに声を掛ける。

「二人ともさようなら。元気な赤ちゃんが産まれることを祈ってるよ」
以下略



317:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 21:55:49.28 ID:jYGOY3OA0

その後、車の窓から手を振るフィガロを見送り、一方通行と打ち止めは部屋に戻る。まだ少し眠い夫に付き合い、打ち止めも昼寝。
夫婦が目覚めた時には、太陽は少し赤くなり始めていた。

「ふわー…、すっごく怠惰な一日だったね。いいのかな」
以下略



318:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 21:57:27.85 ID:jYGOY3OA0

パタリロの執務室へ行く途中、通りすがった食堂で彼を見つけた。
ランチには遅く、ディナーには早い時間だったが、パタリロは一人で大量の料理を片づけている。

「あー、王様だけごはん食べてる、ってミサカはミサカは羨望と非難の声を送ってみる」
以下略



319:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 21:59:55.93 ID:jYGOY3OA0

「さようなら! 打ち止めさん、一方通行さん。どうかお元気で!」
「また来てくださいね。あと我々タマネギ部隊のお力が必要な時は、いつでもお声を掛けてください」
「日本にも大使館がありますから」

以下略



320:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 22:04:32.27 ID:jYGOY3OA0

上昇を始める飛行機の窓に顔を近づけ、打ち止めは遠ざかるマリネラを見降ろす。

「たった一週間だったけど楽しかったなぁ、ってミサカはミサカはしみじみしてみたり」

以下略



321:ブラジャーの人[sage]
2012/04/27(金) 22:08:46.31 ID:jYGOY3OA0
通行止め、マリネラに行くの巻 完

暴走終わり。

打ち止めの誕生日を四月にするという設定が決まってから……
以下略



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