過去ログ - とある未来の通行止め その3
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599:ブラジャーの人[sage]
2012/06/22(金) 00:45:28.16 ID:XUfJ5ZpI0

「ガキんちょ、鏡は?」
「かがみはあそこ」

個室の隅、手洗い場の上の壁には、大人の身長に合わせた鏡が掛けてある。

「アホか。動けねぇから、持ってこいっつってんだ、よ!」
「わかってるって」

子供はパイプ椅子を鏡の下まで移動させ、それに登ろうとしている。

「護くん、靴は脱ぐんだよ」
「はーい」

ばっきぃ!

「……」
「……」
「よっと! ほい、とれたぞ」

鏡は脱着可能な金具だけでなく、強力接着剤の力も借りて壁にくっついていた。護と呼ばれた子供は多少手間取りながらも鏡を剥がし、
両手が塞がったのでジャンプして降りる。そのままの勢いで、靴も履かずに駆け寄ってきた。

「この鏡、あんなにしっかりくっついてたんだねぇ。自分の病院なのに知らなかったよ」




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