過去ログ - ドラゴン「お前が己の英雄だな?」上条「………は?」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2012/03/17(土) 22:31:22.71 ID:SpjKge0w0






上条当麻は、呆れたように、驚いたように、ただの条件反射のように口をポカンと開いた。




いや自分で言うのも何だが、若干16歳にしてなかなかどうして結構な修羅場を潜り抜けてきている上条当麻(職業、普通の高校生)という人物が、ここまでただただ呆けたまま動かない、動けないといった状況も無かったのではないだろうか。

手足は動かす事が出来なかった。唖然としていたから、驚愕していたから。いくらでも理由はあると思うが、まず第一に、地面に手と胴体を拘束されていたからだと思う。
拘束されているのか?と問われれば微妙な所だが、まあ一応YESと答える事が出来るだろう。


先ほど玄関のドアにぶつけ、いまだにヒリヒリと痛む鼻の中に入る空気の中に、ふわっ、とした、甘い花の様な香りが混じっているのが分かる。


が、いくら今が草木が芽吹く春で、天候が心地よい春風がその香りを運ぶ小春日和とは言え、少々香りが強い気がする。それと、この何とも言えない甘い香りは、恐らく花の香りだけではない。


目に映るは快晴の青空。同居人の少女ならば綿菓子に例えそうな、ふんわりと浮かぶ雲が幾つか浮かんでいる。
じっと眺めていると、まるでフワリと体が浮かび、何処までも広がる空の海に溶けていってしまうような感覚に陥る。

ああ、こんなに晴れ晴れとした空なら、やっぱ布団干しとけば良かったかなー。ここ最近雨が続いてたし。でも俺って洗濯したり布団を干した日に限ってゆうだちに見舞われるしなー。
右手に『こんなの』が付いてるから神様も俺に味方してくれる所か近寄りがたい存在みたいだしー






あー、それにしても、イイテンキダナー









「おい、さっきから何ボーッとしてるんだ?」





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