過去ログ - ドラゴン「お前が己の英雄だな？」上条「………は？」
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2:SpjKge0w0[saga]
2012/03/17(土) 22:37:49.23 ID:SpjKge0w0



「………………………」



ああ、そうだ。分かってたさ。いくら「それ(不幸)」から目を逸らしたって、何の解決にもならない事に。

上条は、己の眼前にどこまでも広がる青い空から目を移し





「むー。さっきから返事がないがお前はあれか、あがり症か？低血圧か？それとも今流行の、ソーショクケイ男子、とか言う奴か？」





自分の上に『降って来た少女』(と言う名の不幸フラグ)に目を向けた。



なんか蝙蝠みたいな羽が模様になっている変な帽子もかぶっている彼女は、品定めでもするかの様にマジマジと上条を観察していた。

ふと、彼女の桃色でサラサラの長髪からなんとも言えない良い匂いが漂ってきて、ああ、さっきの甘い香りはこれか。などど一人納得する。
何処かの高校の制服なのだろうか？彼女が着ている薄茶色の生徒服の胸元には赤くて少し大きめの蝶ネクタイが施されていた。



なんというか、間違いなく『美少女』に分類されるであろう女の子だった。



と、ここまで高校生男児ながら冷静に状況を把握しようとしていた上条だが、そうもいかない自体が起こる。
上条は彼女の全体像を把握できた訳ではない。仰向けに押し倒されているので当たり前といえば当たり前だが、目が行くのは頭、顔、そして………





「………っつ！！？」




胸元くらいである。






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