過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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238:人の上に咲く花など[saga]
2012/05/12(土) 23:02:55.14 ID:3keTbGPj0

ぷい、とそっぽを向いて用件を短く告げる。


「今日は、あなたのことが知りたくて、来たんだよ」

「そりゃまたどうして」

「粗探し、かな。あなたへの評価を下げたいのかも」

「くくく、どうぞご勝手に。そんなことで僕の思惑は外せやしないがね」

「自信あるんだ? 私を、その……ほ、惚れさせちゃう、自信が」

「ご想像にお任せするよ」

「ふーん、だ」


のれんに腕押し、糠に釘。
慣れないながらに必死で振り絞ったイヤミをあっさりかわされて、憤慨に鼻息を荒くしながら居並ぶ長椅子の一つに、乱暴に腰掛ける。
数秒遅れてステイルも、同じ長椅子の反対側の端に、静かに腰を下ろした。


「律儀だな、君は。その気がないなら、迷うことなくスッパリ斬り捨ててしまえばいいんだ」


どこまでも他人事のように、ステイルは言った。



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