過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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35:当方に迎撃の用意『  』[saga]
2012/03/20(火) 21:22:40.25 ID:tIbuw6lR0

「…………私?」

「どういうことだよ、ステイル」

「繰り返すが、これは公用ではない。上条当麻、君は同席してくれても、してくれなくてもどちらでも構わない。どのみち僕の布告の中身は変わらない。これは、そういう類の話だと思え」

「…………ふうん」


困惑するインデックスを尻目に何事か得心いったような上条が、顎に手を当てて目を瞑った。
しばらくすると軽く嘆息しながら、踵を再び玄関先に向ける。


「十分ぐらい、そのへんうろついてくるよ」

「とうま!?」

「五分でいい。どうせすぐに終わる」

「十分で戻る」

「とうま、ちょっと待って」

「インデックス。お前はいっぺん、そいつとちゃんと向き合っとくべきだ」

「そんなこと、言われても……」

「これだけは言っておくぜ。そいつは絶対に、お前を傷付けるような真似はしない。ステイルってヤツはそういう」

「余計なお世話だ、消えると決めたならとっとと失せろ」

「おおこわいこわい。じゃあインデックス、ステイル、行ってくるな。ケンカすんなよ」

「……いって、らっしゃい」


にかりと人懐こい笑みを浮かべながらダウンを羽織り、上条当麻はドアを押し開いて冬晴れの学園都市へと姿を消す。
そうして上条家には、純白のシスターと黒衣の神父だけが残された。



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