過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
1- 20
209:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:54:09.99 ID:+6h/+PqS0
少女は「信じられない」と言った顔で
絆をポカンと見てから、しばらくしてまた俯いてしまった。

絆は彼女の頭から手を離し、続けた。

「お前のことはこれから『圭(けい)』と呼ぼう。
名前だ。分かるな?」

「圭……? 私の、名前?」

繰り返した彼女に、絆は頷いてみせた。

「そうだ、名前だ」

「私に名前なんてつけても、
無駄です……どうせ私はすぐ死にます」

しかし圭と名づけられたバーリェは、
絆の言葉を、聞こえるか聞こえないかの声で、
早口に打ち消した。

「……何だって?」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
777Res/209 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice