過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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210:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:54:50.60 ID:+6h/+PqS0
思わず聞き返した絆と目を合わせないように
しながら、彼女は続けて言った。

「私は死ぬために創られました
……その時が来れば、あなたの命令で即座に死にます。
ですから、私に名前なんてくださっても、
それは無駄なことなんだとお伝えしたいまでです……」

小さく咳をしてから、圭は表情を落とした。

「それが、バーリェってものでしょう?」

問いかけられて、絆は言葉に詰まった。

確かにこの子の言う通りに、
バーリェは死ぬために創られるようなものだ。

しかし。

だからといって、最初からそれに
絶望している個体を見るのは、初めてのことだった。


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