過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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211:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:55:34.59 ID:+6h/+PqS0
この子は……。

自分の境遇、いや、自分の「存在」
それ自体に絶望しているのか。

バーリェとして、不具な体として
生まれてしまった自分自身に心の底から
絶望してしまっているのかもしれない。

精神調整が十分なされていないことによる
副作用なのだろうが、正直絆は、この子の扱いに困った。

だが彼は、少し考えてから静かに圭に返した。

「……俺達人間だって、いつ死ぬか分からない。
ある日突然、交通事故に遭って死んでしまう人間だって
大勢いるし、孤独に息を引き取っている人だっている。
殺されてしまう人だっている。
いつ死ぬか分からないっていうのが生きてるってことだろ? 
何を悲しいことを言ってるんだ」

「……人間とバーリェは違います」

「同じだよ。何も変わらない」


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