過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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212:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:56:12.47 ID:+6h/+PqS0
絆は、そこで圭の言葉を強く否定した。

圭は口をつぐんで唇を噛んだ。

押し黙ってしまった彼女の左手を握り、絆は言った。

「しっかりしろ。ロールアウト直後に死ぬことを
考えるなんて、どうかしてるぞ。別に深い意味はないんだ。
名前が気に入らなかったら、そう言ってくれればいい」

「…………」

圭は、しかし少し考えた後首を振った。

「……気に入らなくはないです。ありがとうございます」

「そうか、良かった」

軽く微笑んでから圭の手を離し、彼は霧の方を向いた。

「あっちが霧。お前の……お姉さんのようなものだよ」

「お姉さん……? 私に、姉がいたのですか?」


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