過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/28(水) 20:10:37.21 ID:BweApVW10
考えても、分からないことだった。
こればかりは、実際に使ってみなければ分からない。
――戦闘訓練。
その単語を頭の中で反芻する。
今までは、無駄にバーリェの寿命を縮めるだけなので
敬遠していたが、陽月王を動かすための訓練を、
この子達にちゃんと施す必要があるのではないか。
新型である霧と圭ならば、
訓練を二、三回行ったとしても生活に支障はない筈だった。
大至急用意をさせる必要がある。
そう思って絆は、諦めたように圭から
視線を離し、シートに寄りかかった霧を見た。
「霧、もう一回陽月王に乗りたいか?」
静かに問いかけると、霧は一瞬ポカンとした後、
顔を引きつらせて俯いた。
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