過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/28(水) 20:13:51.52 ID:BweApVW10
「いや……すまない。言葉が過ぎた」
絆は言葉を選んだ末、素直に謝ることにした。
この子は、少なくとも馬鹿ではない。
霧の情報を継いでいるのかは分からないが、
聡い方に属する子だ。
かえって言いつくろって土壺に嵌るよりも、
認めてしまったほうがいいと判断したのだ。
圭は戸惑ったように視線を宙に彷徨わせ、
また小さくため息をついた。
「謝られても困ります……私の力が欲しいのでしたら、
そう言ってくださればいいのに。
『命令』してくださればいいのに。
そうしたら、私は何でも言うことを聞きます。
ご期待に沿えるかは、分かりませんが」
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