過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/28(水) 20:15:25.37 ID:BweApVW10
*
「………………」
呆然として、雪は停止していた。
霧を最初に見たときよりも、
顕著に現れている戸惑いと恐怖の視線だった。
隣に立っていた渚が、
思わず彼女の顔を覗き込んだほどだった。
口をあんぐりと開けて、
廊下の片隅で静止している雪に、
車椅子に乗った圭を手でさして口を開く。
「言うのが遅れたが、
今日から世話をすることになった。圭だ。新しい……」
雪がそこで、絆の言葉に被せるようにして口を開いた。
「絆、誰その……『人』? ……軍の人?」
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