過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/20(火) 01:18:07.18 ID:WAbTKaZT0
もくもくと土煙が晴れて、
真っ暗な「何もない」空間が映し出される。
すり鉢型に地面が抉れていることは分かるが、
月明かりに照らされたそこには、何もなかった。
明かりも、建物も。
逃げ始めていた軍でさえも。
絆はガクガクと震えながら、
テレビを消そうとして床にリモコンを取り落とした。
……怖い。
はっきりとそれを感じていた。
恐ろしかった。
死星獣が。
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