過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/31(土) 22:28:13.21 ID:FSFT7ye80
それほど満身創痍の姿をしているらしかった。
タクシーの座席に寄りかかりながら息をついた
絆を見て、圭が口を開いた。
「執行官様、戦闘訓練に行くのですか?」
問いかけられ、絆は顔を上げ、
僅かに憔悴した顔を圭に向けた。
「いや……その前に、俺の怪我を治したいから、
そっちの病院に行ってもいいか?」
圭は不思議そうに絆を見た。
「怪我……?」
「ああ、見て分からないか?」
「そういうお体だと思っていました」
左手しかない体を僅かに動かして位置を
調整してから、圭は絆から視線を離して窓の外を見た。
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