過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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283:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:32:24.54 ID:FSFT7ye80
そういえば圭は、
バーリェ用の待合室においてきた筈だった。

ここまで追いかけてきたらしい。

圭は小さくはにかんだような、
困ったような顔をしてから小さく言った。

「……いえ、他の子が入ってきましたので……」

「…………」

「驚かせては何だと思って、ここで待っていました」

「お前な……」

呆れた声で絆は続けた。

「驚く奴には驚かせておけばいい。
お前は何も悪くないんだ。
もっと胸を張れよ。下を見るな。上を見ろ」

「上を……?」


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