過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/31(土) 22:33:12.41 ID:FSFT7ye80
「ああ。俺も小さい頃教わったことがある。
下を見てばかりいると、碌なことがない、
際限がない。だから上を見るんだ」
「お話が抽象的過ぎてよく分かりません」
「簡単に言うと、理想を持て。俺達は、
『なりたい自分』になる自由を持つことが出来る。
自分の意思で、変わることが出来る。
変えることが出来る。お前にもそれは言えることなんだ」
「なりたい自分……? 仰られている意味が……」
戸惑った顔をした圭にまた言葉を続けようとした
絆の耳に、こちらに足早に近づいてくる
ヒールの音が聞こえた。
背の高い女性だった。
室内だというのにサングラスをかけ、
ピッシリとしたスーツを着ている。
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