過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/31(土) 22:36:26.76 ID:FSFT7ye80
そして撫でてやりながら、絆は口を開いた。
「で、何か用か?」
椿が、それと見て分かるほど端正な顔を歪ませた。
そして彼女は、吐き捨てるように絆に言った。
「成る程ね。ハイコアを授与されたと聞いたから
見に来たけど、他の雑多なことには見向きもしないって訳。
いいご身分だわ」
「ハイコア?」
「知らないとは言わせないわ。
あなたの隣にいる『出来損ない』のことよ」
頭ごなしに出来損ないと言われた圭が
目を見開いて萎縮する。
絆は、しかし激昂することなく静かに彼女に返した。
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