過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/02(月) 19:45:54.32 ID:6Wpsnxgd0
――操縦方法、分からないです……。
先ほど圭が口走った言葉が脳裏に浮かぶ。
しかし絆は、それを無理矢理押し殺してから
圭を自分の方に引き寄せた。
「お断りする。それ以上近づくのならば、
軍法第三十二条により君達は
処分されることになるが、いいのか?」
静かな絆の脅し文句を聞いて、医師達が動きを止めた。
怯えた様子の圭が、ぎゅっ、と目を閉じて、
左手だけで絆にしがみつく。
「絆特務官、どうかお聞き届けを……」
担当医が汗を流しながらそう言う。
そこで、ブーツのかかとを鳴らした足音が近づいてきて、
シュミレーションルームのドアが開いた。
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