過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/07(土) 20:04:33.68 ID:sVh0F2PK0
眼下が、真っ白に光った。
大恒王が翼を翻して、今度は上に急上昇する。
絆の喉に、胃の中身が逆流した。
鼻から、どこかの毛細血管が切れたのか、
凄まじい勢いで鼻血が流れ出す。
止めなければ。
背後の渚も咳き込んでいる。
止めなければと思うが、体全体を襲うGに、
口を開くことも出来ない。
上昇した大恒王を追いかけるように、
戦劫王を中心とした空間が球状の物体に覆われ、
そして急速に広がった。
何度か光が瞬き、一瞬後、キュル、と
中心部に全てが吸い込まれる。
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