過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:28:18.91 ID:Y7PtevAY0
純はまだしばらく、釈然としなさそうに
俯いていたが、やがて小さく頷くと立ち上がった。
圭のように四肢のどこかが
欠損しているというわけではない。
仕様書を読む限りでは、眠らない不具合も
継承しているようだが、
まさにパーフェクトなバーリェであると言えた。
言えたが、絆は同時に純を見て、
猛烈な不安を感じてもいた。
圭の時には感じなかった不安だ。
この子の存在は、確実に「あってはならない」ものだ。
人間が到達していい水準を遥かに超えている。
それが果たして、自分達にプラスになるのか、
マイナスになるのか分からなかったのだった。
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