過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/13(金) 18:21:57.89 ID:72uX6PGo0
怒っているのか怒っていないのか
判然としない口調で呟くように言うと、
純はピザを食べる作業に戻った。
軽く肩をすくめて渚と顔を見合わせる。
そこで、霧が水を口にしてから純に言った。
「純ちゃんは、
圭ちゃんの記憶を持っているんですよね?」
「はい。ある程度の記憶は継承しております」
「どのあたりまで知ってるんですか?
圭ちゃんは、別の地区に行っちゃったんですよね。
私、ちゃんとお別れを言えなかったことが、
とても心残りで……」
絆が一瞬食事の手を止める。
純は、しかし霧の方を見て
何でもないことのように言った。
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