過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/16(月) 19:40:55.94 ID://P1Hl+o0
彼女の姿が通路の向こう側に消える。
……まだトレーナーになりたての頃の、
自分にそっくりだ。
絆はそう思って苦笑した。
あの時は、よくこうやって絃と話し合ったものだ。
そこで絆は、呆れたようにこちらを
見ている純と視線を合わせた。
「どうした?」
純は聞こえよがしにため息をついてみせると、
本に視線を戻した。
「……いえ。特務官様は、私のお話を
一切お聞きになっていなかったのだなと思いまして」
「聞いてたさ。俺は、今の俺が思う正直な
気持ちを言ったに過ぎない」
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