過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/03/26(月) 21:42:27.88 ID:esq9dg8G0
「えっ?さやか、魔法少女じゃないって、どういうことなの?」
「あ、そっか。マミさんはその時にはもう……いなかったんですもんね。
あ……でも、これはなんて説明したらいいんだろうな」
知らないのも当然で。けれどマミが機体と共に消えた後、さやかと杏子に一体何が起こったのか。
それを具体的に説明することは、きっと少なからずマミにとってもショックな事だろうと考えていた。
「えっと、あの後も……私と杏子はずっと戦ってたんです。
でも、その中であたしは……ちょっと魔法とか言うのを使いすぎちゃったみたいで。
……それで、あたしは」
あの時のことを思い出すと、今でも胸がずきりと痛む。
きっとそれをそのまま伝えれば、マミも同じような痛みを抱えてしまう。
だからこそ、どうにか魔女の話はぼかして話そうかと考えた。けれど。
「……魔女に、なってしまったというの。さやか?」
マミは、魔法少女隊の隊長であるゲルヒルデは、そんなことなどとうに知っていた。
そして人類が、魔法少女を生贄に魔女を兵器として運用してしまっている事さえも、既に知っていた。
「知ってたんですか、魔女のこと」
「ここで戦うようになってから、なのだけどね」
だとすれば、もう隠す必要もないのかもしれない。
「魔女になったのに、貴女はまだ人間として生きているのね。
一体どうして、まさか、魔女を人間に戻す方法が見つかったのだとしたら……」
そしてマミにとっては、今のさやかの存在こそが衝撃的な事実であった。
魔女となって尚、人の身体に戻りえたということ。
それはすなわち、自らの身体に戻ることができるのかどうかすら分からない、魔法少女隊の皆にとって
一つの希望になるのではないかと、そう考えていたのだ。
「あたしが人間に戻れたのは、杏子のおかげなんです。
杏子が、願いと引き換えに魔法少女になったから。その願いのおかげで、あたしは人間に戻ることができたんです」
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