過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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271: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/04/21(土) 23:37:30.32 ID:3ouGBt/E0
「よう、待たせたねお二人さん」

「随分遅かったじゃないか。それで、無事囚われのお姫様達は救出できたのかい?」

「お姫様、なんて柄じゃないんだけどな。うん、でも大丈夫だよ」

「さやかさんは、大丈夫なのですか?」

「ああ、麻酔が効き始めたみたいでね、大分落ち着いてる」

戦場の片隅、周辺の敵を蹴散らし一時に猶予を得て。
ようやく少女達の描く軌道は、近しく触れ合えるほどの軌道を取った。
手短に言葉を交わし、お互いの状況を確認しあう。

「それでは、そろそろ脱出の算段を立てなくてはね」

いよいよ脱出、尚も激しく追撃するアーク。
そしてそれすらも飲み込み、全てを塗りつぶさんと迫るバイド。
脱出するにしても、どちらの動きも予想できない。
下手に動けば、双方の間に挟まれ潰されてしまうかもしれないのだ。

「とりあえず、まどかを中心にする。それで織莉子、あんたはまどかを守ってやってくれ。
 あんたの能力と、その機体の迎撃能力ならきっとなんとかなるだろ」

「ええ、しっかりと守り抜かせてもらうわ。まどかさん、どうにかついてきてくださいね」

「うん、わかったよ。織莉子さん。……えっと、ごめんね。私、守ってもらってばっかりで」

折角力を得たというのに、それを振るう能力をまどかはまだ持っていない。
それがどうしてももどかしくて、すまなそうにまどかは告げた。
そんなまどかに、織莉子は柔らかに笑って答えるのだった。

「いいのよ、私も貴女を守りたいのだから。
 貴女はきっと、この絶望に沈んだ世界を変えてくれる。……随分と頼りない未来だけど
 それでも信じてみたいの。だから、私は貴女を守るわ。まどかさん」


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