過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/04/27(金) 22:20:44.21 ID:6LJg6SVs0
「……じゃあ、私は何をしたらいいの、スゥちゃん」
スゥは、ほんの少しだけ考える。
グランドフィナーレが持つ可能性を、そしてまどかのことを。
まどかを危険に晒したくはない。けれど、それでもまどかは戦うと言ってくれたのだ。
一緒に戦ってくれるのだと。だから、それを信じようと思った。
「最低限の機体維持以外の全てのエネルギーを、波動砲ユニットに回す。
グランドフィナーレの全エネルギーを放出して、この空間に叩き込んでやるの」
実際問題、どれほどの余剰エネルギーがあろうとも、ギガ波動砲というデバイスの限界を超えて
多量のエネルギーを放出することは難しい。というよりも不可能だ。
だが、その不可能を可能にする術ならばこの手の中にある。
「だからまどかは、その間グランドフィナーレを守っていて欲しいの。
多分、ほとんど身動きが取れなくなると思うから。……大丈夫かな、まどかは」
ためらいがちに尋ねたスゥに、まどかは力強く応えるのだった。
「任せてよ!絶対に、スゥちゃんを守り抜いてみせるから」
自分はもう無力ではないと、できることがあるのだと。
自分のこの手で、大切な人を守ることができるのだと。そんな自信に満ちた声で。
そんなまどかの声に、スゥは自らを恥じた。
今のまどかは、守ってもらわなければならないただの女の子ではないのだと。
今のまどかは、命を共にし戦いあう戦友なのだということを、実感した。
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