過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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434: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:15:17.91 ID:gWRHFoUH0
「現時刻を持って、私達は魔法少女隊として地球連合軍の非人道的行為に対して反抗を開始するわ」

それは、ルナベース6襲撃に対する対応に追われる地球連合軍の間隙を縫って放送されたものであり
魔法少女と言う地球連合軍が抱えた闇を知らしめると同時に、魔法少女隊による地球連合軍への宣戦布告でもあった。
その声の主は、やはり二人にとってもよく知った声。まさしくマミのそれであった。

「マミ……さん」

「こりゃあ……随分派手にやらかしたな、マミの奴」

二人は呆然と、その画面を眺めていた。
呆然と見つめている二人の目の前で、テレビの画面が唐突に砂嵐へと変わった。
浮き足立ってていたとはいえ、いつまでもこのような電波ジャックを許しておけるほど地球連合軍も甘くはなかった。
それでもその放送は広く太陽系全土へと流され、少なからぬ時差を経た後に二人の下へも届けられることとなったのである。

「そっか、マミさん……まだ戦ってるんだ、他の魔法少女達も」

その胸中に湧き上がる感情はいかなるものだろうか。
こうして今尚戦い続ける魔法少女達を尻目に、自分達はこうして一応自由な生活を過ごしている。
魔法少女と言う運命からも、いち早く抜け出してしまっている。
彼女達が今の自分たちと同じように生きられるようになるまでには、一体どれほどの困難があるのだろう。
現実問題として、それは可能なのだろうか。

戦いはまだ終わっていないことは知っていた。
そしてそれが人間同士の戦いであることも分かっていた。
けれどまさかその渦中で、魔法少女達は今も戦い続けていただなんて。
その事実は二人の心を打ちのめした。

「この分だとあいつら、本気で地球連合軍に喧嘩を売るつもりなんだろうな。
 ……いくらなんでも馬鹿げてるぜ。勝てるもんかよ」

地球連合軍という組織の巨大さを、かつてそこに所属していた杏子は良く知っていた。
確かに魔法少女達は皆歴戦の猛者揃いなのだろう。けれども地球連合軍が総力を挙げて叩き潰そうと思えば
それこそまるで羽虫か何かのように容易く叩き潰されてしまうことだろう。


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