過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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433: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:14:47.95 ID:gWRHFoUH0
「ああ、やっと繋がったわ。って、キョーコじゃない!?貴女いつの間に戻ってきてたのよ?」

その端末が映し出した顔は、杏子の良く知る顔だった。
彼女は杏子と同じくリリシアン自警団で戦う兵士であり、ひょんなことからさやかとも交友を持っていたのである。

「ついさっきだよ。っつーか何だよ、何の用があったらこんな時間に連絡して来るんだっての」

非常にいいところを邪魔された苛立ちを、まるで隠そうともせず杏子はその女性に向けて吐き出した。
なんとなく不味いことをしたかなというの察して、彼女はとにかく口早に用件だけを伝えてしまうのだった。

「それについては明日にでも、隊長もカンカンっていうよりマジ心配してるから、後でちゃんと弁解しておくこと。
 それはそうとあんた達、今すぐテレビをつけてみなさい。凄いのやってるから。じゃ、またねー」

言いたいことだけ言ってしまって、ぷつりと通信は途切れてしまったのであった。

「……なんだってんだよ。ったく、はた迷惑な奴だ」

果てしない脱力感に苛まれながら、杏子も端末から視線を背け、振り返った。
そこにはどうにか起き上がったさやかの姿。
先ほどよりも随分と距離を置いて、再び見つめ合う二人。
けれどどちらともなく漏れたのは、なんとも言えない疲労感たっぷりのため息だった。

「なんか……白けちゃったね」

「……ああ、ほんとにな」

本格的に続きなどと言える空気ではない。
どうしようもない脱力感と徒労感が、二人を苛んでいた。


「っと、それよりテレビだよ。何かやってるらしいけど」

「まあ、見るだけ見てみるか。これでまた下らない通販番組だったら、後でブン殴ってやる」

何はさておき二人は居間へ。灯りをつけて、早速テレビを眺めてみると。
そこに現れた光景は、随分と衝撃的なものだった。二人にとっては尚のことである。


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