過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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6: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/03/24(土) 18:39:34.07 ID:HKWzWsc10
「勝てますかね、あの英雄は」

「勝つわ。そう信じて私達は戦うしかないのよ」

周囲の敵はあらかた掃討することができた。
ようやく少しだけ落ち着いた、その戦いの宇宙で。
ゲルヒルデこと巴マミと、彼女が得た新たな仲間であったマコトが
その鋼の身体で寄り添って、一時の静寂の中を飛んでいた。

「そっちもあらかた片付いたようだね。こっちもようやく落ち着いたよ」

「とはいえ、私達の機体も身体ももう限界よ。これ以上戦うのは……不可能ね」

横合いから、ダンシング・エッジとヒュロスが合流した。
見れば確かに、どちらの機体もボロボロだった。
そしてボロボロなのは機体だけではなく、積み重なる戦いの中で幾度も魔法を行使したのだろう。
そのソウルジェムに溜まった穢れも、相当深刻なレベルに達していた。

「限界なのは他の皆も同じよ。……なにせ、グリトニルからこっち、ずっと戦い詰めだもの」

「せめて、どこかで補給が受けられればいいのですが……」

続々と、この戦いを生き残った魔法少女達が集まってきた。
戦って戦って、戦い抜いて生き延びた少女達である。
誰もが皆、最早歴戦の兵と呼んで差し支えないほどの力量を持っていた。
だからこそこうして、この戦いを誰一人欠けることなく生き延びることができたのだ。

「おねえちゃん!よかった、無事に帰ってきてくれたんだっ!」

そしてその一群から一機。カロンが抜けてきた。
そのままマミのコンサートマスターに接近し、嬉しそうな声をあげた。

「ルネちゃん。……よかった。貴女も生きていてくれたのね」

「私だけじゃないよっ。みんな一緒に待ってたんだ」

ジーグルーネの駆るカロンは、まだ比較的損傷は軽いほうだった。
そんな機体が、嬉しそうにコンサートマスターの周りを飛びまわる。


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