過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
↓
1-
覧
板
20
63
:
ほいッスる
◆2PnxfuTa8.
[saga ]
2012/03/27(火) 06:31:38.81 ID:KBELfOe60
「何時になるかはわかりませんが魔術を教える時にはどのみち……」
「どうしたんですか?」
「なんでもありませんよ」
「ブギーさんは……」
「どうしました?」
「ブギーさんはどうして悪魔憑きになったのですか?」
「それを聞きますか」
遠くを見つめるような目でグラスの氷を鳴らす。
「神様……神様になって人が皆幸せになる方法を見つけてみたかった」
どす黒く渦巻く感情と裏腹にブギーが語るのは彼の中にあった最も綺麗な願い。
どちらも対立しない真剣な欲求。
強いアルコールが思考回路を揺さぶって、彼を普段より饒舌にさせている。
「私は人間だった頃、将来を嘱望される医師だった
私はあの頃、多くの不幸な人間を将来この手で救えるつもりでいた
だがある日気づいてしまった
いくら努力しても、善くあろうとしても、自分が満たされないことに
自らこそが最も救いから程遠い忌々しい最悪の人間であることに」
いくら抑えようとしても抑えられぬ黒い欲望
人の喜び、人の笑顔
それも彼にとってはたしかに喜びだった。
しかしそれと同時に
人の嘆き、人の哀しみ
それもまた彼の心を踊らせた
苦痛を訴える女性の顔
ミイラになった子供の遺体
気づいてみればそれらすべてが彼にとっては単なる興味の対象に過ぎなかった。
善も可し、悪もまた可し、どちらも愉悦とできる人格。
そんなもの……紛う方無き最悪だ。
「……気づいてしまったんですよ、私が救いたかったのは私だったんだ」
酒を呷る。
善人が羨ましかった。
悪行に顔をしかめていられるから。
悪人が憎かった。
楽しそうに他人を傷つけるから。
どちらからも、仲間はずれ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
318Res/300.48 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1332563412/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice