過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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85: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/03/30(金) 01:21:22.57 ID:/gtP5Ro00
掌の上に魔力を集中させるイメージ。
そしてその魔力と自分を構成する一部分。それと大気中に存在する水分とを混ぜ合わせていく。
するとそこに生まれたものは、幾つかの水塊。

これが私の持つ力。何でも魔的属性とかなんとか言う奴では、『水』の属性なのだという。
そうして生まれた水塊を、迫り来る銃弾へと向けて撃ち放った。
放たれた水塊。いやむしろ水弾というべきそれは
銃弾に匹敵する速度と、鋼鉄に勝るとも劣らない硬度を持って、迫る銃弾を迎え撃つ。
そして、そのまま叩き落した。

「ん、よし。今日も調子は割と上々。そろそろ……打って出ようか」

しかし意外にこの魔術、魔力を多く使ってしまう。
それもそのはず、もとよりこの魔術は単なる水芸などではないのだから。

同じように掌の上に水弾を生み出し、ついに路地から打って出る。
人影は相変わらず、先ほどと同じ場所で銃を構えたまま立っている。
魔力を込めて放つ以上、そうそう立て続けに放つこともできないのだろう。
路地から飛び出した私に、すぐさま迎撃の弾丸は放たれることはなかった。

そこで今度はこちらからも水弾を放つ。
硬度と速度、そして高速回転を加えた水弾。ちょっとした鉄板くらいならあっさり貫く威力をもっている。
あの少年も銃弾の軌道操作ばかりでなく、銃弾そのものの強化もすればいいだろうに。
そうでなければ、人間じゃない手合いを相手にするには力不足だ。
腹にあいた二つの穴を、血も流れないそれを眺めてそんなことを考えたりもした。

それでも、そうそう簡単に当たってくれるほど相手も容易くない。
放った水弾はあえなくかわされ、奥の暗がりへと消えていく。

「今日はこの前とは違う。こいつで……っ!」

コートの中から取り出したのは、またしても何か黒いもの。
今度は随分と長い。うん、というかあれは。

「……しょっとがん?」

そんなもの、バイ○ハザードでしか見たことがない。
というか、本当にここは日本なのかと疑わしくなる。

「うわ、さ、流石にそれはまずいっ」

多分めちゃくちゃ痛い。流石に無事じゃ済まない。
とはいえ、もう仕込みは終わっている。
両手で抱えるようにして構えたショットガン。引き金を引けばそれで弾丸が放たれる。
その銃身を、闇の中から伸びた何かが叩き落した。


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