過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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57: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/04/07(土) 02:24:43.73 ID:7tfJJhllo
「何で冴島さんが出てくんのよ……キュゥべえも、そんなこと言ってたけど」

「彼には心を許さない方がいい。いいえ、もう近付かない方がいい。それがあなたたちの為でもある」

 忠告だとしても、鋼牙を誹るとも取れる言い方に、さやかがほむらをキッと睨みつけ、声を荒げる。

「冴島さんは損得とかじゃなく、あたしたちを助ける為に戦って、盾になってくれた。
今日だって命懸けでマミさんを救ってくれた。あの人は正真正銘、本物の正義の味方なんだ!
なのに、何で信用しちゃいけないのよ!」

 さやかは相当、鋼牙に傾倒しているらしかった。昨日、出会ったばかりだというのに。
 だが、無理もない。まどかとほむらに見捨てられ、頼りのマミは敗北。
独り絶望して死を待つだけだった時、救いの手を差し伸べてくれた唯一の希望。

 今日だって二度も三度も助けられ、最早、単なる命の恩人以上に憧れの対象になっている。
マミはさやかが尊敬する鋼牙を賛美する度、心底彼に気を許していると知る度、
胸が疼き、黒い淀みが渦を巻くのを感じずにいられなかった。

「それは充分わかったわ。彼は冷厳な正義の執行者にして守護者、だからこそよ」

 ほむらはさやかを否定しなかった。肯定した上で関わるなと言った。
訳もわからず、さやかとまどかは唖然として反論もできないでいる。
 ほむらは詳しく説明もせず、言いたいだけ言い終えると、三人に背を向けた。



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