過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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665: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/09(火) 03:09:29.97 ID:PFShUIago

 命と目が合う。彼女は妖艶に微笑むと反転、走っていった。
 すぐさま零も追いかけたが、なかなか距離を詰められない。
出遅れが災いしてか、それとも命の足が速いのか。おそらくは両方。
 
 すっかり夜も更け、辺りは暗闇に包まれている。
 また、命は人通りの少ない方へ逃げていた。
 これなら誰に気兼ねなく全力疾走できる、と零は足を速めた。
 
 結果、徐々に差は縮まるのだが――。

「っ――!?」

 突然、零は盛大に転倒。
 受け身は取ったので傷はないが、再び距離が開く。
何かに躓いたかと見ると、光る右腕が足を握っていた。
 
「ちっ、やってくれるぜ……!」

 剣を抜くまでもない。懐からクナイ状の短剣、破邪の剣を取り出して思い切り突き刺してやる。
 肉に食い込む確かな手応え。飛び去る腕と呼応して、遠くを走る命もやや右に傾いている。

『注意して、ゼロ。あいつはどこからでも腕を飛ばしてくるわ』

「知ってるさ。けど、片腕しか使わないってことは……」

 誘っているのだ。
 目的地へ着くまでは捕まる訳にはいかないと、足止めをしてきた。



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